
鯛島はむつ市脇野沢地区、牛の首岬の沖合800mにある、鯛が水面を泳ぐような姿に見える2つの島です。
弁財天が祀られているため弁天島とも呼ばれます。周囲は400m程、安山岩質の火山角礫岩や凝灰角礫岩、火山礫凝灰岩から構成され、安山岩溶岩を挟んでいます。
付近一帯の海域は、鯛島海中公園となっています。ま…

険しい岩場と雄大な太平洋
東通村と六ヶ所村との境界に位置し、太平洋に突き出た標高25m程の海食崖です。
北の尻労地区から南の八戸市種差海岸まで砂浜海岸ですが、この付近一帯が岩石海岸で、古い火山の吹越山地をつくっている玄武岩質の集塊岩や溶岩からなる岩石海岸を形成しています。
険しい断崖の上には灯台が立…

森林の中に潜む神秘の世界猿ヶ森集落から東へ約1km、海岸線から約900mの内陸部の砂丘内にあり、県の自然環境保全地域になっています。
かつて下北は、ヒバの大森林地帯でした。2,500年ほども昔から、太平洋岸に大量の砂が吹き上げられて砂丘が移動し埋没したもので、ヒバの埋没を見学することができます。
現…

大間崎は本州最北端であり、北緯41度33分、東経140度58分の場所には「こヽ本州最北端の地」の碑がそびえ立っている。大間崎と北海道の函館市汐首岬は17.5kmしか離れておらず、弁天島の向こうには渡島連峰をのぞむことができる。また、ここより徒歩1分のところに地元有志が集まり、弁天島が見えるこの地に「…

大間町と佐井村の境界にある材木山の海に突き出た西端が津鼻崎です。
10m程の断崖が1kmにもわたって続く第三紀中新世の火山岩でデイサイトの美しい柱状節理が見られます。
地域の人々が「材木石」と呼び、集落名が「材木」であることも頷けます。
また津鼻崎は「スカシユリ」の群生地で、野の花が咲き、潮風が吹き…

仏ヶ浦は自然が織りなす造形美下北半島の西岸にある半島を代表する景勝地です。
白緑色の凝灰角礫石はおおよそ1500万年前のグリーンタフ造山運動によって出現し、100m近い高さの奇岩・怪石が2kmにも渡って連なっています。
長い年月をかけて風雨に洗われてきた自然美は、実際に目にするとそのスケールに圧倒さ…

縁結びを願う岩佐井村矢越岬の突端に二つの巨大な岩塊が海と空に向かって突き出しています。
流紋岩からなり、5~6角形の長さ2~10cmに及ぶ長い柱状節理を見ることができます。
男女が向き合う様子と伝えられる二つの巨大な岩は、写真右側が男岩・左側が女岩と言われています。
ここには祠が祀られ、古くから信仰…

平館海峡に面する長後の長浜海岸、福浦周辺さらに南東の親不知にかけて、尻屋崎と同様、下北半島で最も古い基盤岩が分布しています。
福浦地区の下ノ崎には、千枚岩質の粘板岩や輝緑凝灰岩などのなかにはさまれている石灰岩に石英閃緑岩の貫入によって生じた接触交代鉱床があり、赤鉄鉱、黄銅鉱などの鉱物が見られます。

佐井村福浦の南東にあり、標高626mの岩塔状の形をした火山岩頸です。
古い火山岩からなり、石英・斜長石の斑晶の大きいデイサイトで構成されています。
岩肌には氷河期を生き残った地衣類「オオウラヒダイワタケ」の群生があり、国の天然記念物に指定、保護地域となっています。

川内川は延長約30kmと下北半島内で最も長い流路を持っている川です。
先第三系からなる渓谷は、いろいろな見所があります。
中でも高さ5m、幅8mの大滝周辺では、川床岩盤に多くのポットホール(おう穴)があり、自然の造形美を楽しめます。